本当にプラチナはアレルギーにならないのか?
一般的にプラチナは、アレルギーが起きにくい素材として知られています。結婚指輪の多くは、プラチナで出来ています。アレルギーに不安があっても、プラチナの結婚指輪を選べば問題はないでしょう。
しかし、アレルギーに「絶対」はありません。プラチナでアレルギーを発症する方も、いらっしゃいます。「プラチナだから大丈夫」ではなく、単に「アレルギーになりにくい」です。
プラチナでもアレルギーが起こる理由
プラチナでもアレルギーが起きる理由は、汗によるものです。元々人間の体は、異物を追い出そうとする働きがあります。埃が鼻に入るとクシャミが出るのも、異物を追い出そうとする働きの一種と言えるでしょう。
プラチナのアレルギーも同じです。汗が指輪に付着すると、指輪そのものが溶けてしまいます。溶けると言っても目に見えてドロドロになるのではなく、見えない所で少しずつ溶けているのです。溶けたプラチナは皮膚を通して体内へ。体が「異物」と判断すると、プラチナを追い出そうとします。追い出そうとした結果、赤みなどのアレルギーが出てしまうのです。
アレルギーに絶対はない
アレルギーになりにくい素材として上がるのが、チタン・タンタル・ジルコニウムなどです。3つの素材は、汗に溶けにくい材質を持っています。でも繰り返すようですが、アレルギーに「絶対」はないのです。実際に、チタンでアレルギー反応を起こす方も報告されています。
もし「絶対にアレルギーにならない素材」が発見されたら、発見者のノーベル賞獲得は確実でしょう。
アレルギーを防ぐ方法
結婚指輪によるアレルギーを防ぐ方法は、2つあります。1つはパッチテストを受けて、アレルギーの有無をハッキリさせること。持っているアレルギーの種類がわかれば、結婚指輪選びはよりスムーズなものとなるでしょう。
そしてもう1つの方法は、こまめな掃除です。そもそもアレルギーの原因は、指輪についた汗です。つまり指輪についた汗をこまめに拭き取るだけでも、効果は大。指輪を外してケースに入れる前に、専用のクロスで丁寧に掃除していきましょう。