ダントツ人気を誇るプラチナ
数ある結婚指輪の素材の中で、ダントツ人気を誇るのがプラチナです。どんな素材を扱っているかどうかについての回答は「ブランドによる」です。でもプラチナに限って言えば、結婚指輪を扱っているブランドなら、取り扱い率は100%。プラチナを扱っていないブランドを探す方が、難しいでしょう。
ではなぜ、プラチナは結婚指輪の素材に使われているのでしょうか。掘り下げてみました。
結婚指輪にプラチナが使われる理由は美しいから
結婚指輪にプラチナが使われる理由としては、シンプルに「美しいから」です。プラチナの美しさは、古代人も目をつけていました。古代エジプト王は、プラチナのアクセサリーを愛用していたとされています。あまりの美しさに、プラチナを化粧箱として使っていた姫君もいたほど。
1780年代になるとフランスの国王は、プラチナを「王にふさわしい貴金属」と宣言したのです。さらに後に世界中に名前を轟かせることになる宝石商も、プラチナの美しさに目をつけました。宝石商はプラチナの美しさが際立つようなジュエリーを編み出し、世界を掌握。宝石商の見事な手腕に、後に「世界の宝石商」と呼ばれるようになったのです。
結婚指輪にプラチナが使われる理由は実用性が高いから
結婚指輪にプラチナが使われる理由としては、実用性の高さもあるでしょう。プラチナは、変色しにくい貴金属です。指輪をはめたまま温泉に入っても、変質はしません。指輪をはめたまま洗い物をしても、問題なしです。
ゴールドやシルバーで作られた結婚指輪となると、温泉に入れば色が変わります。ゴールドやシルバーの指輪をしたまま洗い物をすると、指輪そのものが傷んでしまうおそれも。
結婚指輪にプラチナが使われる理由は希少性が高いから
結婚指輪にプラチナが使われる理由としては、希少性の高さも関係しています。プラチナが採掘される国は、ロシアと南アフリカです。他の国でも採掘できなくはないものの、量は極僅か。主な産出国は、ロシアと南アフリカの2カ国だけです。
しかも1tの原鉱石の内、プラチナの量はわずか3gのみ。結婚指輪を2つ作るのに、必要となる原鉱石の重さは幾らになるのか。考えるだけでも卒倒ものです。